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既にマスコミ報道されていますが、総務省統計局より「平成30年住宅・土地統計調査」の住宅数概数集計結果、 |
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分かりやすくいえば最新の空き家統計の超速報版が発表されました。 |
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全国ベースの数値は各種マスコミの報道に任せることにして、 |
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ここでは山口西店が管理エリアとする山口県に限定して解説を行ないたいと思います。 |
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データは全て総務省統計局の統計表から引用したものです。 |
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今回の発表では全国及び全47都道府県ごとに集計結果が発表されています。 |
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その中で山口県の集計結果を簡単にまとめると以下のような表になります。 |
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※統計表の数値は、表章単位未満の位で四捨五入しているため、総数と内訳の合計が一致しない箇所があります。 |
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平成30年10月の調査で、住宅総数は約72万戸、その中で居住世帯がいない住宅は約13万戸あり、 |
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その中で一時現在者がいる住宅と建築中の住宅を引いた一般的に空き家といわれる住宅の数は約12.6万戸という結果となりました。 |
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マスコミ報道でよく空き家率という数字が用いられますが、 |
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空き家率は空き家②を住宅総数①で割った率で、今回の発表では山口県の空き家率は１７．６％ということになります。 |
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今回発表された統計によると47都道府県の数値を合計した全国の空き家率は１３．６％でしたので、 |
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山口県の空き家率は全国平均よりも４％も高いということになります。 |
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しかし、この空き家率という数字は空き家ガーディアンズではそれほど重要視していません。 |
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それは空き家率の中には売りに出されているもの、賃貸募集されているもの、別荘等で利用されているものも含まれているからです。 |
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空き家ガーディアンズが重要視する数字は空き家数からこれらを除いたその他の住宅という名称で分類される住宅の数、 |
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具体的には空き家であるにもかかわらず、売りにも賃貸にも出さず、誰も定期的に利用していない住宅の数となります。 |
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その率は都市部では低く、地方では高い傾向にあり、 |
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今回の統計では山口県は９．９０％と全国平均５．５７％よりも著しく高い点こそが注目すべきポイントとなります。 |
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住宅・土地統計調査は5年ごとに行なわれており、容易に比較することができます。 |
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５年後 |
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この比較で注目すべき点が2つあります。 |
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１．住宅総数の増加数と空き家の増加数がほぼ同じである。 |
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山口県においては住宅総数の増加数と空き家の増加数がほぼ同数となっています。 |
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住宅総数の増加は新築住宅の増加によってもたらされますが、 |
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新築住宅が建った分だけ空き家が増えるという状態になっています。 |
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２．その他の住宅の増加率が著しく高い。 |
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売りも貸しもしない使用もされていない住宅が５年間で8,300戸、１３．２％も増えています。 |
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それらの多くが古い住宅、親から子へ受け継がれた、あるいは受け継がれる予定の住宅です。 |
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この５年間、空き家バンク、リノベーション、住宅診断等、国や各自治体はあらゆる空き家対策を行なってきました。 |
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にも関わらず空き家の増加率よりもその他の住宅の増加率のほうが大きく上回っています。 |
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その原因についてはここでは触れませんが、 |
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やはり活用の推進だけでは今後も増え続けることが予測される空き家の数に太刀打ちできないことは明白です。 |
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１、２から、 |
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空き家の増加率を下げる、あるいは空き家の数自体を減少させることよりも、 |
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今後は空き家の増加についてはそれを甘んじて受け入れ、 |
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そのうえで地域の健全な住環境を維持する為に所有者に対して空き家の適正な管理の推進を行なう、 |
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それが国や各自治体に求められる時期に来ているのではないかと考えます。 |
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